品質監理

施工品質を確保するための「工事監理」

建築士の主な役割として、「設計」と「工事監理」があります。
「工事監理」とは、工事施工段階において、建築士が設計図書と照合し、工事が設計図書どおりに実施されていることを確認することです。
しかし、住宅業界においては「工事監理」が徹底されておらず、施工方法や施工品質の監理を、施工者に任せっきりにしている建築士が実に多いと感じます。
工事監理

断熱性能、耐震性能…設計性能を確保するための“共通のモノサシ”

そこで当社では、施工品質を施工者に任せっきりにすることなく、独自の基準となる「標準施工手引書」(提携:(株)ネクストステージ)を導入しました。
設計者と施工者を結ぶ“共通のモノサシ”ができることで、同じ尺度(目線)で品質確保に努めることができるようになります。
着工前に職人さんを集めて勉強会を開催し、「標準施工手引書」を活用して施工方法を共有し、施工品質を確保できるようにします。
標準施工手引書
勉強会の様子

後戻りできないタイミングでエビデンス(根拠)を残す

新築施工中に最大10回の工程において、これ以上工事を進めると手直しできないタイミングで基準と照らし合わせ、記録を残します。
もし基準に適合しないところがあれば、確実に是正・改善を行い、次の工程へと進みます。
基礎基盤コンクリート打設前
基礎基盤コンクリート打設前
(47項目)
基礎立上り型枠施工後
基礎立上り型枠施工後
コンクリート打設前(27項目)
土台据付施工後
土台据付施工後
床下地施工前(42項目)
上棟直後 屋根ルーフィング
上棟直後 屋根ルーフィング
施工完了後(32項目)
構造躯体施工完了後
構造躯体施工完了後
外壁防水シート施工前(39項目)
防水シート施工完了後
防水シート施工完了後
(31項目)
壁・天井断熱材施工完了後
壁・天井断熱材施工完了後
ボード施工前(29項目)
内部造作・プラスターボード
内部造作・プラスターボード
施工完了後(17項目)
外壁施工完了後
外壁施工完了後
仮足場撤去前(21項目)
建物完成時
建物完成時(41項目)

「現場監査記録書」をお施主様に引き渡す

現場の工程記録を「現場監査記録書」として一冊に製本し、建物完成後にお施主様にお渡しします。

「現場監査記録書」は、「標準施工手引書」どおりに施工されたかどうかを証明する重要な記録です。最大10回の工程を記録した場合、記録書は100ページを超え、記録写真も300枚ほどになります。他の引渡し書類とともに、大切に保管してください。
現場監査記録書